
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
練習が終わったと同時に鞄を置いてる場所へ
ダッシュして、スマホをチェックする僕。
……きてない。
まーくんからは、何にもない。
本当に大丈夫かな……
N「先輩!!まーくん一人で帰ったの?」
後ろにいた大ちゃん先輩に聞いてみた。
O「んぁっ?んーそうだなぁ結構きつそう
だったから相葉ちゃんには送ろうか?
って言ったんだぞ?なぁ、翔ちゃん!」
近くで着替え終わって部活に行こうとしている
櫻井先輩に、大ちゃん先輩が話しかけた。
S「あっ!?オレらも、相葉君心配だぞっ。
ニノ、ケンカでもしちゃったのかよ?
具合悪そうになる前も、相葉君なんか
いつもと違って暗かったぞぉ」
N「……うん、ちょっと」
ハッキリ返さない僕に先輩は、
S「まぁ、夫婦喧嘩みたいなもんか?お前ら
昔からそんなんの繰り返しみたいなもん
なんだろ?ニノが気になってんなら、
相葉君とこに早いとこ見舞いに行って、そんまま
仲直りしてくりゃいいじゃん!」
サッカーボールを、上手いことリフティング
しながら、ニコニコして僕にそれだけ
言って、
S「相葉君に無理すんなって伝えててくれ!」
J「ニノと先輩は大丈夫だよ」
って……
ヒラヒラと手を振りながら、
潤くんと行っちゃった先輩の背中を
しばらく眺めていた。
O「ニノ?一緒、途中まで帰るかぁ?」
N「あっ、えっとぉ……今日はこのまま
ダッシュで帰ってまーくんちに行ってみます」
大ちゃん先輩にそう言うと、にっこり笑って
先輩は、
O「相葉ちゃんには、ニノが来てくれたら
それが一番の薬になるんじゃねぇかなぁ~
ハハハッ気を付けて帰れよぉ。
ちゃんと謝んな。」
大ちゃん先輩もヒラヒラ手を振って
見送ってくれた。
ん!
まーくんちに急いで行ってみよう。
鞄を、引っ付かんで
N「先輩、ありがと。さよならぁ」
と、大ちゃん先輩に振り返って、バイバイしながら
普段は絶対しない猛ダッシュをして、
校門を出た。
