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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



ちゅ…くちゅ…

車内に響くリップ音に僕の元気のなかった
「アレ」も途端に反応し出して……

あぁ……

やばいよ。

かずくんの何もかも全部喰らいつくして
しまいたいくらい。

そんな僕に気付いたのか、かずくんは



N「んんっ……まーくんちょっと待ってッ」


絡ませていた両手の片方の腕を外され
そのまま胸元をグッと押し返されてしまった。


A 「かずくぅん……もうちょっとだけ、ね?」


僕は離したくなくて、かずくんの顎をクッと
軽く片手で引き上げて、もう一度キスしようと
顔を傾けた時



N「まーくん、ちょっ……おばちゃんとか
 誰かに見られちゃったら大変だから……
 ここじゃ……も、止めよ?」


眉をうーんと下げながら、かずくんは何とも
言えないお預けを食らったような可愛いワンコ
みたいな顔をしていた。
……かずくんもしたいけど、我慢する
って事かい?



A「あぁん、くそっ……もうちょっと
 かずくんとチューしてたかったのにぃ」


僕のその言葉に


ぷっ。


吹き出すかずくん。


見るとキスでぬれた口元に、手を当てる仕草が
破壊的にエロ可愛い。
なんて間近で見ながら思った。


こんな可愛子ちゃん、そこら辺の
世間並に可愛い女子よりも可愛いに
決まってる。

こんな、可愛いかずくんを僕は独り占め
しちゃってるんだから。
それに、かずくんに黙ってて不安にさせちゃった
のもさ。

腹痛くなったってのは罰かなんかだったんだろう
な……なんて。


……でも、今は。
誤解も解けてかずくんと思いっきり
イチャイチャ出来るんだから。

腹痛いのも忘れるくらいにさ。
ついでに、そんなかずくんとしてるキスに
夢中になりすぎちゃって、ここが車の中だけど
外って事、すっかり忘れてしまってて。



A「ごめんね?かずくんが可愛いすぎるからさ」


そう言って覗き込んだかずくんの口から



N「今度いっぱいまーくんの部屋でエッチ
 しようね♡♡?」



なんて、更に爆弾発言を投下され……



A「んもうっ!かずくんっ♡♡♡」



って、その細くて華奢な身体を
力加減バカ男で、ぎゅーっと
抱き締めた。

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