
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
N「……ふぅ…っん」
温かいかずくんの唇に自分の唇を軽い感じから
ちょっと強めにグッと押し付けた。
それから、少し離してかずくんのウルウルした
目を見つめた。
A「かずくんだ~い好きだよ」
N「ん……僕も、まーくん。」
見つめ合いながらお互いに、すれ違って不安
だった気持ちを取り除くように、素直な
気持ちをストレートに言葉にした。
それだけで、今までのモヤモヤがすぅっと
解けてなくなっていくのを感じた。
かずくんも、そうでありますように。
……うん。僕を見つめるかずくんからは
僕と同じ気持ちでいるって事が何となく
分かった。
でも、かずくんはあの事がやっぱり心のどこか
で引っかかっていたらしい。
だって、こう言って次は僕がかずくんに
唇を奪われたんだよ。
N「ね、まーくんあの人のしたやつ、僕消毒
したい」
かずくんが、はむっと僕の唇を啄むように
塞ぐ。チュッチュッと随分可愛いらしいキスを
してくるかずくんに堪らなくなり、
横向きのまま僕にキスしていた、かずくんの
肩をグッとつかみなおしてシートに
優しくその薄い身体を押し付けた。
N「んんっ……」
かずくんの吐息と、甘い声が車内に響いて
僕の耳を掠めるから……
場所も場所だっていうのに……
止まれなくなっちゃいそうな予感。
だって。
かずくんの唇を抉じ開けるように舌を
入れたらさ、温かいし……甘いし……
舌を絡ませると、かずくんも僕の首に
両手まで回してきて更に密着する形になって
深い深いキスを繰り返した。
そんな顔して、そんなに僕を求めてくる
かずくんの一つ一つが全部可愛すぎて……
……やばい。
止まんない。
