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僕のまーくん。

第44章 体育祭前日に……



Nside


何だかんだありながらも、今日はもう
体育祭前日の土曜日。


僕は今、自分のベッドの上で、朝から
まだ布団の中から出れないでいた。


だってね?


この数日間。

応援団の練習が、死ぬほどきつかったんだよ?
メチャクチャ練習して、完璧だって団長が
昨日、やっと太鼓判を押してくれて。



でもさ……


「本番は、一人一人が気合いを入れて絶対
 優勝を目指すぞぉっ!!お前らいいかぁ?
 明日も、最後の仕上げだぁ!昼一時に校庭に
 集合してくれぇっ!!」


って……今日も、また今から
学校集合なんだよぉ。


勘弁してよ。
もう……


僕もね?
最初の頃は不安で一杯だったんだけど。

僕の周りには、そりゃ頼もしい人達が沢山いるから
手取り足取り、完璧に仕込まれたんだ。

まーくんには、優しくね。
いっぱい教えてもらった。
フフフッ

あと、潤くんでしょ。
潤くんは、結構容赦なかったよなぁ。
なんせ、そこ、こだわる!?
みたいな細かな振りもさ。


J「ここの手のひらの返しはこう?
 それともこう?どっち!?」


三年生もたじたじな感じでさ。


さすが潤くん。
精度を上げていく為に部長顔負けの
指導を僕は個人的に、マンツーマンで
何度も受けた。


ちょっと離れた所から、何度も櫻井先輩の
チラチラ送ってくる視線を感じながらさ。

それから、大ちゃん先輩は教える…っての
いうより僕が練習できつそうにしている
場面で必ずと言っていいほど


O「ニノぉ、無理すんなよぉ」


って緩い感じでフォローしてくれてた。


そんな周りのみんなにめっちゃ、助けられてさ。
勿論、僕自身も体力ない割りに普段見せない
根性をこの応援団の練習では発揮出来たと思う。


だってね。
まーくんがこう言ってくれたんだもん。


A「かずくん、めっちゃ頑張ってるね♪
 エライよ。マジで。終わったらさ
 またいっぱいイチャイチャしようね♡
 クフフッ♡♡」


って。
まーくんはニコニコしながら僕の頭を
撫でてくれた。


最近は、人が周りに居ようがいまいが
ちょいちょいまーくんが、僕にラブラブな
視線を送ってくる…


まーくん。
ばれちゃうかもしれないから!
って言っても


A「僕はそれでもいいし」


って平気な顔して笑ってるんだ。

まぁ、僕もそうだけどさ。

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