
僕のまーくん。
第44章 体育祭前日に……
バレてるって意味では、強烈な印象を
残したあの、女子ふたり。
あの、吉高さん、石川さんふたり。
あれからどうなったか気になる?
フフフッ
あの時。
潤くんが、思わぬタイミングで現れてさ、
彼女達のあれやこれやの発言を
スマホで撮っててくれて……
それ、なんかあれば使おうって話していた
んだけど。
早速、「それ」の出番がきたかなって
出来事がねぇ~
きたのよ。
廊下を一人で歩いていた僕の前に
現れた二人。
こそこそ吉高さんが石川さんに耳打ちしている
のが見えた。
僕の方をスゴい目で睨んでるし……
はぁ……
それからすれ違い様に
「男に守ってもらえないと、こんなか弱い女子
相手にも戦えない男なんてマジだっさ!!」
吉高さんの遠慮もなんもない、
ボリュームの声が廊下に響いた。
当然、他に生徒達も数人いる。
完全に嫌がらせでしょ……
キャハハって笑い声と共に女子二人、
腕を絡ませながら廊下を歩いて行く姿が
振り返ったら見えた。
……………
めんどくさ……
