僕のまーくん。
第8章 夏休みの思い出作り
Aside
マジ⁉
嘘だろー!このタイミングで~(泣)
誰だよ❗マジ母ちゃん?
いやっ、母ちゃんは夜勤って言ってたし……
シフト変わったとか!?
違う……セールスか⁉
今、イったばっかのボーッとしている可愛い子ちゃんに
「かずくん!ヤバイ!服ッ!服着て!とりあえず‼」
ティッシュでとりあえず手をフキフキしながら
あ~せっかくラブラブイチャイチャしてたのにぃっ!こんな、夕方訪ねてくるやつなんか誰だよぉ
家は基本あんまり人は来ないんだよぉ
なんで、今ピンポーン?なんだよぉっ!
…………僕のさっきまで元気いっぱいだった「ボク」も、途端に萎えちゃったじゃんか!
あ~もうっ!
とりあえず2階の、僕の部屋にいるから大丈夫だけど
……バタバタ慌てる僕らは
さっきまでの甘い甘~い空気は、一辺に吹き消された
かずくんは、
「誰?……おばちゃん?」
って一生懸命、ズボンを履きながら真っ赤な顔して聞いてきた
その時、バッグの中のスマホが
チャラン🎵
って鳴った
もうっ!忙しいんだから!
スマホをタップすると
画面に
「翔ちゃん」
の名前……
「翔ちゃん?」
パッと開くと
「今お前んちの、下来てる❗いる?」
ってメッセージが……
!えっ!えぇっ!なんで!?
「かずくん!翔ちゃんだ」
「えっ?あの人?下いんの?」
あ~どうしよ、どうしよぉ~
翔ちゃん何しに来たんだよぉ
今夏休みでしょうがぁ!
わざわざ家まで急に来るなんて、今までもなかったじゃん!
ごちゃごちゃ考えてる間にも、もっかい
ピンポーン🎵
ピンポーン🎵
って……あー!もう連打止めてぇ!
あたふたしながら、僕はスマホを持ってウロウロする
「とりあえず、出れば?なんか用なんじゃないの?」
っ、かずくんがなんだか、無表情で言った
か、かずくん?
「……僕、帰るよ。もう……」
「ちょ、ちょっとちょっと待って!かずくん!」
かずくんの腕を掴んだ。
なんだか、かずくん怒ってる?