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僕のまーくん。

第44章 体育祭前日に……



家に帰り着いてからダッシュでお風呂場に
向かい、シャワーした。


「ふぅ」


サッパリなった僕は、冷蔵庫からグラスにキンキンに冷えた麦茶を注いだ。
それから疲れた身体をソファーに
ボフッと沈ませた。
しばらく天井眺めながら
ゲームしよっかなぁ……なんて思いながら
ボーッとしていたらだんだん眠くなってきて
そのまま意識が遠のいた。








「……ずっ……かず……かず」



……んんっ?


誰かが呼んでる声にボーッと意識が
戻って、目が覚めた。
ゴシゴシ目を擦りながら向こうを見た。



「かず、起きた?まーくん、来てるわよ」



母さんいつの間にか帰って来てるし。
それに、僕もいつの間にか寝てたんだって
わかって、その次に
【まーくん、来てる】
というワードで、パッと起き上がった。


N「え、まーくん?」


A「かずくん、やっぱ疲れてんね、寝れた?
 クフフっ」


N「まーくん、お帰り……っ今何時?あっ!」


A「8時前だよ」


……マジ。
あのまま、本当に爆睡しちゃってたんだ。




「かず!ちゃんとズボン履きなさい!んもうっ」



母さんが向こうから、変な顔して言ってる言葉で
ハッとして見れば。
自分の格好にちょっと恥ずかしくなった。


A「クフフ、疲れてんだもんね。しょうがないよ」


まーくんがニコニコしてる。


N「まーくん、今帰ってきたの?」


A「うん、渡したいのあって寄ったの」


N「渡したいの?僕に?なに?」


A「うん、ほらコレ♪」


N「ハチマキ?」


A「うん、これぼくのやつ♪」


N「え?なんで?まーくんの?」


A「うん、交換しよ。かずくんのと♪」


N「え?なんで?」


A「さっき聞いたんだよ。前日に好きな人と交換
 したら、勝利出来るジンクス♪♪」


N「ぷっ、何それ?誰に聞いたの?」


A「翔ちゃん!」


N「櫻井先輩?フフっ、なにそれ、先輩が
 そんな事信じてるなんて意外だね?」

A「そうでしょ?翔ちゃんも今頃松潤の所に
 行って交換してんじゃない?」


ニコニコしながら、まーくんは僕に自分のはちまきを渡してくれた。


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