
僕のまーくん。
第44章 体育祭前日に……
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そんな出来事があったのが、この前の話。
それからは、吉高さん達に会う事はない。
まぁ、石川さんは同じ教室にいるからさ、
嫌でも、顔は合わすけど……
幸い、体験実習の話し合いも今の所ないし
石川さんは、女子とすぐにどっか居なく
なっちゃうしさ。
そんなに、絡む事はないから教室でも
平和な時間が流れていた。
まぁ、僕の横には潤くんという頼もしい友達が
いるからね。
石川さんも、何にも出来ないんだろうな。
……ちょっと可哀想な気もするけどね。
応援団の最後の練習が終わり、
僕らは最後の気合いを、団長が入れるのを
しっかりと受け止めて解散になった。
疲れたぁ。
汗だくの身体が超気持ち悪い。
A「かずくん、疲れたでしょ?もう帰る?」
まーくんは、この後は部活だから
まだ学校に残るみたいだけど……
僕、正直明日の運動会まで体力回復させなきゃ
ちょっとヤバいかもなぁなんて思って。
まーくんに
N「まーくんごめん!今日は帰るね」
って伝えて。
一人で校舎を出る事にした。
A「うん!わかった!気をつけて帰ってね。
後からラインするねっ♡ゆっくり休んで!
明日、頑張ろうね!」
ニコニコしながら、まーくんが見送ってくれた。
ブンブンと手を高く上げて振ってるまーくんに
僕も
N「頑張ってね!まーくん」
って手を振り返して学校を後にした。
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ちょっと歩いて行くと、見慣れた姿が見えた。
あれ?
大ちゃん先輩?
横に誰かいるし……あっ!?
丸山くん?
あんな所に二人で……何やってんだろ?
僕に気付かない様子の二人。
向かい合ってなんか話してるけど……
なんか、丸山くんと一緒にいる
大ちゃん先輩には話しかけらんないや。
よくわかんないけど。
そのまま、立ち止まって見ていたら
二人、大きなお店に入って行った。
……仲いいのかな?
あれから、仲良くなったのかな?
まぁ、僕には関係ないけどさ。
なんか、二人を見ていて変な違和感を
感じたような気がしたけど、
……
まっ、いっか。
二人の後ろ姿を見ながら僕も、家に向かって
また歩き出した。
