
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
A「はぁっ!?何だよっあれ!」
まーくんの興奮と動揺が掴んだ腕の右端から伝わってきた。
僕も、丸山くんの意味不明な行動に驚きを
隠せなくて……
まーくんを掴む腕にも力が入る。
でも、でもさ……
よぉく見てみたら、なんか……ん?
A「大ちゃん、嫌がってるっぽくない?」
まーくんが僕が思ってる事をそのまま口にした。
N「ね、あれって……」
A「クソっ…嫌がってんじゃん!大ちゃん!おいっ!」
N「あっ……!まーくん!」
一瞬のうちにスルッと、僕の絡んでた腕をほどいて
前の二人の所に走り寄って行ったまーくんの
背中を僕は、ただ眺めているしかなかった。
それだけ、まーくんの動きが早すぎて……
次の瞬間にはもう、ビックリした顔の
大ちゃん先輩と、丸山くんの
振り返った姿が目に飛び込んできた。
O「えっ!?あっ、相葉ちゃん?」
丸「うわっ」
まーくんが丸山くんの腕を捕まえていて。
A 「ちょっとごめん、大ちゃん嫌がってん
じゃん、離せよ」
そう言ってるまーくんの声が僕にもはっきり
届いた。
丸「はっ?なんなん?え?え?」
丸山くんがニヤニヤ笑いながらまーくんと
大ちゃん先輩を交互に見てるのも、目に
入ってきた。
O「相葉ちゃん!?おはよぉ、どした?」
大ちゃん先輩は、驚いた顔からまた、ふんわり
したいつもの口調でまーくんに聞いていた。
丸「相葉ちゃん?」
A「あん?おぉ相葉ですけど?」
丸山くんがそのニヤニヤした表情を変えずに
まーくんを上から下までじろじろと
眺めた。
