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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



A side

思わず掴んでしまったあいつの腕を離した。

なんなんだよ。
こいつ、得体の知れない構ってちゃん野郎めぇ
かずくんにだけじゃなく、大ちゃんにまで
チョッカイ出してんのかよ?


O 「相葉ちゃん?」

大ちゃんにまた呼ばれて、

「あん?」
と、いきり立って返す僕に。

こいつは、まだニヤニヤしながら僕を見ている。
それから、その視線はちょっと後ろにいる
かずくんに注がれた。


丸「二宮くん!おはよーさん♪♪♪」


かずくんに声をかけるこいつのニヤニヤした
顔が無性に苛立つ。

クソぉっ

ニヤニヤしやがってぇ


N「お…はよぉございます」


かずくんも無表情で挨拶を返している。
ナイス!かずくん。
こんな訳わからん奴、思い切って牽制して
やりゃいいんだ。

なんて頭の中で思ってた矢先に

丸「朝から可愛い二宮くんに会えて、
 わい、ハッピーやぁ♪ほぉッ♪♪」


……おい?


なんだよ、そのテンション!


N「…………」


かずくんは、ノーリアクションだったけど


O「………………」


目の前の大ちゃんも、ノーリアクションだった。


A「え?何なの?キミ……」


睨みを聞かせたまんま、そいつに問いかけた。


丸「何なのって…何すかぁ?先輩は何なんすかぁ」


そう言って、ニヤニヤしながらまた上から下まで見下ろされる僕。


……クソッ

マジで面倒くさそうな奴だわ。

僕の大事なかずくんにぃ……
あと、大ちゃんにも!


A「今、大ちゃん、めっちゃ嫌がってたろ?」


それだけ言ってそいつを睨み付けた


丸「は?」


でも、そいつが答える前に大ちゃんが
ふわぁっとした、いつもの笑いかたで

O「相葉ちゃん?おいら、大丈夫だよ?
 何にもないからぁ」

と言って僕の方を見てふわふわ笑っていた。





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