
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
N side
……んもうっ。
僕はまーくんの手を引っ張りながら学校まで
歩いていく。
歩きながらブツブツ言ってるまーくん。
あんだけ、まーくんを苛立たせる事が
出来るなんて、ある意味あいつ勇者。
でもますます、大ちゃん先輩を追いかけて行った丸山くんが苦手になった。
ズカズカ、グイグイ来る辺り。
……無理。
でも、僕以上に
怒りが収まらないまーくんに
N「まーくん、大丈夫?」
って声をかける。
ちょっと早足で歩きながら、
まーくんは僕に
A「あいつから、絶対目、離せないわ!マジで」
なんて、イライラしてるから
N「僕は大丈夫だよ。まーくん」
フフっと、つい笑いが漏れてしまう。
僕の事でこんなにも、別人のように
なっちゃうまーくんも愛しい。
フフフフっ
学校までもうすぐ。
生徒達がみんなジャージ姿でワイワイしながら
向かってる様子など目に入ってくる。
僕もまーくんから、手は離して
隣同士歩いていく。
N「まーくん、今日はがんばろ♪」
もうすぐ靴箱って所で、また
まーくんに声をかけた。
A「……」
ん?
返事のないまーくんを不思議に思って振り返ったら
何とも言えない微妙な表情で僕を見ていた。
N「へっ?まーくん、どした?」
