僕のまーくん。
第9章 翔ちゃんとかずくん
Aside
ねぇ、ちょっとかずくん……待ってよ。
やっぱり怒っちゃった?
帰ろうとしてる、かずくんの腕を引っ張って
「かずくんは、ここにいて?」
ってベッドに半ばムリヤリかずくんを、座らせた
「………………」
ムスッとした顔したかずくんは、きっと良いところで邪魔されちゃって、怒っちゃったんだろう
なんて思いながら、まだ帰したくないかずくんに
「ちょっと待ってて。じゃあさ、翔ちゃんとこに、とりあえず行ってくるから!……ねっ?」
下を見て俯いてるかずくんの顔を上から、諭すように覗き込みながら言った。
もうっ!翔ちゃんめ!なんなんだよぉ
階段をダンダンってイライラしながら降りた
ピンポーン🎵ピンポーン🎵
だぁ~かぁ~らぁ~❗出ますッ!出ますッて!
「はい、はーい!」
ガチャッ
「オゥ!いた!相葉くん!」
超爽やかスマイルの、イケメン翔ちゃんがオッスって、右手を挙げてる……
「翔ちゃん、何⁉」
僕は、いつもの余裕がなくちょっとイラついた感じでいきなり出てしまった
そんな僕に翔ちゃんは
「ごめん~相葉くん!急に来て!今1人?」
っていうから思わず
「あ~うん……」
って言っちゃった、僕。
「あのさぁ、ちょっと話があるっつうか…………」
………………えっ?なんの?
なんか翔ちゃんが、いつもの強気な翔ちゃんの感じじゃないのに、僕も思わず
「えっ?どうしたの?」
って聞き返した。
「急にマジでごめんなんだけど……」
何?なんか、マジな話?
「うん……」
学校で、騒いでるいつもの翔ちゃんじゃない感じに僕も一瞬構えてしまう
「……マジで言いにくいんだけどさ……」
だから、なんなんだよぉ!
上にかずくん待たせてるから早くしてよぉぉ
「相葉くんの幼なじみの、二宮くん?……連絡先
教えてもらえないかなぁ……なんつって……」
はい?
二宮くん?
翔ちゃん?
なんで……?かずくんの?
急に言われて頭が真っ白になった僕