
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
「かずくん!」
競技が終わったあとに、応援席に戻ってまた
学ランに着替えようと思っていたら、後ろから
呼び止められた。
N「まーくん!凄いね!やっぱ」
学ランに着替えてニコニコして立っている
まーくんにそう言ったら
A「いやいや、かずくんだって凄いじゃん!
普段ゲームばっかしてんのにさぁ、何あれぇ
!?マジでバスケ来てくれたらいいのにぃ」
N「僕だってやる時はやるんですよ?フフフッ」
まーくんにVサインしてみせた。
A 「いや、マジで凄かった!うん、さすが!
僕のかずくん♡♡抱き締めてちゅうしたいよぉ」
デレデレのまーくんに、僕も照れながら
N「僕もカッコいいまーくん独り占めしたい
って思ってたし」
周りを気にしながら誰も聞いてるはずはないんだけど、小さい声でまーくんを見上げながら
そう言ったら
A「くふふっかずくん。終わったらさ……ね?」
意味ありげに含み笑いをしながらまーくんが
ちゅうの形を作った唇をこっちに向けた。
N「ふふっ…まーくん、約束だかんね♡」
更に周りを気にしながら僕は、ふわふわ浮かれる
気分を隠すように、そう強く言って
「またあとでね」
ってまーくんにバイバイした。
くるっと振り返ったら、綾野くんがいて。
N「あ…」
綾野くん、いつからそこにいたの?
待っててくれたかのような素振りを見せる
綾野くんに
N 「ゴメンね?」
と、照れ隠しで頭を掻きながらそう言えば
思わぬ衝撃的な言葉が綾野くんから返ってきて
吹き出してしまった。
