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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



「消して」って頼んだ言葉もよく、分からない
けど興奮してる綾野くんには、全然聞こえてない
ようで、覗きこんでる僕に向かって


「に、二宮君っ…お、おぉ願いです!」


な…なに?


「お二人のおぉ…お写真を撮るきょ…許可を
 お、俺に頂けま、ませんかっ!!?」




はぁ?

許可……って。



えぇ……っと。



「き、キモいですよね?す、すみません!」


慌てる綾野くん。
いや、あのね?
なにすんの?って話よ。
僕ら、二人の写真なんか撮ってさ?


なんて、思いながら黙っていると



「こんな……機会ないんで……お二人の側に
 いれるなんて事……その、太陽のか…いや、
 相葉先輩も今日は、二宮君の事……お、俺
 なんかにお、お願いしてくれてるし……

 その、お二人のそ…存在を近くで感じられる
 き、機会は……た、多分なかなかないと
 思いますんで……

 ぜ、絶対おぉ、お二人の思い出を…綺麗に
 残せるって…じ、自信がありますから……」



えぇ……っとぉ。
つまり……




体育祭の思い出の写真を、綾野くんが
撮ってくれるって事………で、
いいんだよね?


N「まーくんだけでいいよ?フフフッ」


だって、僕撮ったってしょうもないじゃん。
って思って綾野くんに言ったら


「あぁあの……お二人一緒のイチャイ……えと、
 お二人の思い出として残せたらなって……
 ダメですか……?」


今、「イチャイチャ」って言いそうだったよね?


綾野くんは、一体僕らの何にそんなに
一生懸命なんだろ……
まーくんだけなら、分かるけどさ。
憧れの先輩なんだし。
ね?


僕は、まあ友達だけど。
僕とまーくんセットがいいって事?
ふぅん。
変なの。


まっ、でも綾野くんがそう言ってくれるなら
あとからまた、送ってもらえるかもね。
あ、連絡先綾野くんの知らないや。
後からそれも教えてもらお。
  

N 「じゃあ、お願い♪♪」


綾野くんにニッコリ笑ってそう言った。


それを聞いた綾野くんは、はにかむように
笑った顔を見せた。


「あぁあり、ありがとうございます!」


ってさ。

やっぱり、変な人ね。

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