
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
学ランに着替えてからまた、応援団の応援に
力を入れる。
赤組の生徒達のテントの前で僕らは
「あ~かぁ~ぐ~み~あ~かぁぐ~み~
い~け!い~け!」
思いっきり声を天に向けて張り上げる。
暑い中、僕らは精一杯練習の成果を今日の
この日にぶつける勢いで、応援した。
途中、ふっとまーくんの方に目をやると
まーくんも、真剣な顔でめっちゃ声を出してた。
カッコいい!
僕も負けないぞ!
中間発表で……
赤組がわずか20点差で勝ってる!
よっし!
行ける気がするっ!!
また、お昼前にまた、もう一度、応援合戦をして気合いを入れ直した。
団長さんも、メチャクチャ汗だくになってる。
最後だからね。
絶対、団長さんに優勝旗持たせてあげるんだ。
それから、お昼の時間になり気がついた。
N「あっ」
……お弁当忘れてるし。
ウソでしょ。
あ~ん、もうっ
呆然とテントの中の椅子に座ってたら、
J「ニノ!」
潤くんに後ろから呼ばれて振り返ったら、
僕のいつものお弁当箱の袋をブラブラぶら下げて
るのが見えた。
N 「え?潤くん、なんで?マジ嬉しい」
J「母ちゃん探してたぞ!ニノのこと。
キョロキョロしてるおばちゃんいたからさ、
声かけたら、二宮です。って言うから、
よくみたらお前にそっくりなおばちゃん
だったわぁ~美人だったぞ」
母ちゃん、来てくれてたんだ。
全然気付かなかったし。
あ~でも、良かったぁ
お腹すんごい空いてたし~
N「ありがとう潤くん」
受け取ってから、バッグにしまおうとしていた
所に潤くんから
J「ニノ、先輩と食う?」
って聞かれた。
N「う~ん、どうしよう~潤くんは?櫻井先輩と
約束してんの?」
逆に聞いたら潤くんは、
J「んにゃ、何にも約束はしてないけどぉ」
って着替えながら潤くんがそう言った。
