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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭




O「ハハそんな風に見えたのかい?」



大ちゃん先輩は「ふぅん」と他人事のように
少し首を傾げながら、またふにゃふにゃ笑ってる。
熱くなって大ちゃん先輩に話すまーくんとの
温度差がちょっと不思議な感じがする。

至って自然体なこの人は自分の事を聞かれてる
のに、対して興味もなさそうに答えてる。
まーくんは逆に興奮しちゃってるもんだから
イライラしてるのがまる分かり。

壁に寄りかかっていた背中を、大ちゃん側に
前のめりにして、三角座りしているお腹の上に
置いてるお弁当箱が、まーくんの
貧乏揺すりでグラグラ揺れてんのが
目に入ってきた。


A「だって顔すりすりされてたじゃんっ」


まーくんは、そう言いながら目を閉じて
顔を右左振って大ちゃんに訴えた。

フフフっ

まーくん可愛いすぎ。
必死な感じが伝わってきすぎるくらいなのに…

目の前に、胡座かいて座ってる大ちゃんは


O「ふははっ」


笑ってるだけだし。


A「大ちゃん明らかに嫌がってたように見えた
 から、僕我慢出来なくなって行ったんだよ?
 だって、アイツ、かずくんにまで唾つけよう
 としてきやがるしさぁっ!」


まーくん、完全に怒だね。おこ。

言葉遣い……



O「んあっ?あぁ、ニノ狙いって事な?フフフ」



大ちゃん先輩が、楽しむようにまーくんを見て
更にふにゃふにゃ笑ってる。



A「マジやめろって思う」


O「あんなのアイツからしたら普通
 なんじゃないのかい?」


A「は!?おかしいわ。普通とかぁ」


イライラするまーくんは、箸で取ろうとした
ウィンナーを落っことして転がした。


A「あっ!もうっ」


N「まーくん何やってんのぉ」


横から、そのウィンナーを拾って
蓋の上に置いた。


N「もう怒ってないで早く食べちゃうよ」


横にいるまーくんを見ると「はぁあ」って
大きなため息をついてるし。



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