僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
みんなが集まっている場所に小走りで急いだ。
午後からの応援合戦も、更に気合いが入っている団長を
中心にみんな一生懸命パフォーマンスした。
いわば、今までの集大成でもある。
一際、気合いが入った。
先輩達も空を仰いで声が枯れ枯れになるほど、
大声を出してた。
もちろん、一年の僕らだって。
その成果もあって、終わった後、
歩きながら、得点ボードを確認したら
僕ら赤組の昼からの得点も白組に追いつかれる事なく、
勝っていた。
やったぁ
素直に嬉しかった。
テントに戻ろうと潤くんと歩いていたら
A「かずくんっ♡」
まーくんに後ろから呼び止められた。
N「まーくんっ♡」
んふふ~やったねぇってハイタッチしながら
まーくんは、となりの潤くんにも
「イェーイ!!」
って、ハイタッチした。
その後ろから櫻井先輩と大ちゃん先輩が現れて
「イェイイェーイ!!」
と次々にハイタッチした。
みんな、ニッコニコ笑顔で。
S「なんか超気持ちよくね?」
櫻井先輩が言う。
A「うん!本当に気合いめっちゃ入ってたし!
マジで超サイコー!」
まーくんも、テンション上がってる。
M「赤組がぶっちぎりだな!」
そう言う潤くんが、バチッと僕にウィンクして
タオルで、流れる額の汗を前髪をかき分けながら
拭っている。
そんな潤くんを、櫻井先輩が一瞬じぃっと
見ている事に気付いた。
だけど次の瞬間、僕と目が合った櫻井先輩は
弾かれたように
S「お前らもマジ気合い入りまくりだったな!」
潤くんと僕にも向かってそう言った。
……先輩、顔赤いよ?
絶対、潤くんにみとれてたでしょ?
フフフ
A「かずくんっ♡頑張ってたねッ!」
まーくんは、僕に向かってそう言った。
N「うん、こんなに頑張ったのは初めてかも」
フフフっと笑いながらまーくんを見つめる。
汗だくのまーくんは、キラキラ輝いていた。
A「よく頑張ったよね♡うーんお利口さん♡」
僕の頭をよしよしと撫でながら甘いことばを
僕だけにくれるまーくん。
あー、幸せ。
S「相変わらず甘いな。お前ら。」
櫻井先輩のツッコミで、あっ、公共の場だったと
思い出す。
でもさ、先輩だって潤くん見る目、相当甘かったよ?
言わないけど(笑)