テキストサイズ

好きにしていいよ

第10章 大切にしたい気持ち







…流石に腰が痛い。

誰かさんは、俺を労ってくれてたんじゃなかったけ?

確かに誘ったのは俺だったかも、しれないけど…

寝起きにセックス…その後脱衣所にお姫様抱っこで運ばれて。

ナカを掻き出されるのに感じてしまい、またここでも…





「なぁ…怒ってる?」

「…別に」

「今日はなんでも言うこと聞いてやるよ…だから許して?」

「…」




ソファーに寝そべってると、ぴったりとくついて顔を覗き込む黒谷敦史

不覚にもきゅんと、ときめいてしまった自分を呪いたい。

可愛いなんて思ってしまったことは、口が裂けても言わないけどね。




「だったら…今日はずっと…俺と一緒にいてよ…」




自然と出てきた言葉に驚いた…まるで女みたいなセリフ。

両思いてこんな感じなのかなて、考えてみたり

甘えるように擦り寄って、黒谷敦史の胸に顔をうずめた。

心臓の音がドクンドクンて早いリズムで、聞こえてくる。




「あの頃よりお前はずっと綺麗になった…」




触れるだけのキス…、ギュッと抱きしめられて。

心地良い体温に包まれ、俺も黒谷敦史の背中に腕を回した。

ずっと一途に好きでいてくれたんだと思うと、かなり嬉しい。




「俺はいつもお前に翻弄されて、余裕なんてないんだよ…」

「バカ…」




そっけない返事をしてしまうのは、恥ずかしいから。

やっと気づけた自分の気持ち、今はそれを大切にしたい。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ