エッチなJKは嫌いですか?
第7章 未成年
「人の家の匂いがするっ」
犬みたいにクンクン音を立てながら美咲ちゃんが家に入るなり匂いを嗅ぎだした。
「やめてよいい匂いじゃないんだからさあ」
別に芳香剤を置いているわけでもなく、ただ俺が生活していると発生させてしまうごく自然な匂いで、匂われるのが少し恥ずかしい。
「優さんの匂いとは少し違う」
近づいてきて腕を握ったかと思うと、俺の腕に鼻をくっつけて大きく息を吸う。
「だいすきこの匂い」
恥ずかしそうにそういった後、息を吸いすぎてむせる。
「大丈夫?」
「死ぬかと思ったマジで!」
涙目のまま美咲ちゃんが笑う。俺もつられて笑う、この瞬間がなんとも言えず暖かい。