
君はぼくの全て
第7章 特別授業 1
「いひゃいっ」
「雑魚で悪かったな」
思い切りほっぺたつねられてる!!
心で呟いた筈がしっかり口に出してたらしいけど、つねるなんて酷いっ
俺の可愛い顔が歪んだらどうしてくれる
ひとしきり弄られてから離されたほっぺたがじんじんと痛む
「いたい……」
半分涙目でそこをさすりながら、…それでも段々顔が笑って来ちゃうのはもうどうしようもない
「…なんかもう、キモイ通り超して壊れてんな」
「壊れてないもん」
「先生がヤバいもん見た、って顔でスルーした時点で終わっただろ」
あ、やっぱり指されたのは気のせいじゃなかったんだ
面白いくらい今日の授業なんかすっぽり抜けてる
つか、教科書開いた記憶もないや
「あーあ、ついににのもオトナになっちゃうのかぁ」
「え?」
「だって家だろ?あいつの親、働いてて昼間はいねぇしな。まさに絶好のタイミング」
潤くんのニヤニヤに、顔がボンッと音を立てた気がした
か、顔が……!
これ、絶対湯気出てる……っ
