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相談の内容はまぁ…予想通りだった。
一般の女の子、からアプローチされ断る事が億劫だと。だから私にも彼女のしているジャンルの関わりのあるキャラクターのなりきりをして、尚且つ偽恋人になって欲しい、ということであった。
一瞬脳内が空白になりはしたが二つ返事で了承。

晴れて私と彼女はなりきり上での、偽の恋人を演ずることになった。

繋がりタグ、というのをご存知であろうか？
版権に引っかからないアイコンを探し、というか私はSNS上の知人に話して描いてもらったが…仕様書、所謂こういうテイストでやってるなりきりですよ。という文面を簡単に書き其処に勿論のこと「○○と恋仲故恋愛NG」なる文面を打ち込む。

彼女にも同じように新しく文を加えて貰い完了。
迎撃準備は整った。

それからなりきり生活が始まる。
それは思ったより心地良く楽しく、それに…言って仕舞えば架空のキャラクターに絡みたがる一般の女の子たち、と言うのは現実に満足しておらず何かしら抱いた子達が多かった。

ある程度話を聞き、そして偽恋人が一般の女の子にアプローチをされればタイミングを計らって部屋に連れ込む。(フリをする)
因みに部屋、と言うのはDMの事だ。

後に知ることになるがDMというのは便利なもので…周りから遮断された二人だけの特別な空間となる。

ただ、それはまだ先の話で…私も例に漏れず夢女子でありその頃懸想していたなりきりさん、の部屋をよく訪れていた……
彼も恋仲を公言する人で…私はそれが微笑ましく、そして羨ましく……ただ、かれが幸せならば、そして私を一般の中でも特に構ってくれるのならばそれで幸せであった。

その話は余談ではあるが……だからこそ一般の女の子たちが私達に振り向いてもらおうと画策するのも、仲良く絡み部屋に連れ去るのも好ましく見られていた。