俺は彼を愛してる
第13章 My work
「俺 花井君ともっと
仲良く成りたいと思ってたんだ
でも あの頃 君に
声を掛ける事は出来なかった
しっかり女子のガードが付いてたし
男にもライバルが多かったから
抜け駆けは難しかったんだ
せっかく再会して
話す事が出来たから
このチャンスを逃したくない」
どうしたらいいのか分からず
思わず 手を引き抜いた
困っていたら
丁度 ショップにお客さんが来た
助かった
胸を撫で下ろした
その後
個人的な話になる事は無く
仕事に専念出来た
からかって言っていたようには
思えなかったけど
それなら なおさら
どうしていいか分からない
お客様だし…
「やっぱ ユウなんかおかしい
悩み事? 隠し事?」
「あぁ ごめんなさい
取り引きが大学の同期の子で
…もっと仲良く成りたいって
言われて」
「ドンくらい
仲良く成りたいの?」
相手の本意が分からないから
話題を変えようとしたら
今から行こうと言われた
この間の珈琲ショップに入り
他愛無い話をして
店を出て歩道を歩く
硝子張りの店内が見える所で
突然ツータンが立ち止まり
僕にとろける様なキスをした
スグに放れて当たりを見回すと
店主の彼が店の外迄出て来て居た
テーブルの上に
忘れて出てきた携帯を
持って 追いかけてくれていた
「携帯お忘れです」
「あぁ ありがとう」
ツータンは 振り向いて
携帯を受け取って 向き直る
「どこ見てんの?
よそ見してないで
embrace me」
(私を抱きしめて)
僕に両腕をひろげて
ツータンが言う
思わず笑みがこぼれた
僕の大好きなCMと
一緒なんだもん
観念してツータンにハグして
寄り添って その場を離れた
仲良く成りたいと思ってたんだ
でも あの頃 君に
声を掛ける事は出来なかった
しっかり女子のガードが付いてたし
男にもライバルが多かったから
抜け駆けは難しかったんだ
せっかく再会して
話す事が出来たから
このチャンスを逃したくない」
どうしたらいいのか分からず
思わず 手を引き抜いた
困っていたら
丁度 ショップにお客さんが来た
助かった
胸を撫で下ろした
その後
個人的な話になる事は無く
仕事に専念出来た
からかって言っていたようには
思えなかったけど
それなら なおさら
どうしていいか分からない
お客様だし…
「やっぱ ユウなんかおかしい
悩み事? 隠し事?」
「あぁ ごめんなさい
取り引きが大学の同期の子で
…もっと仲良く成りたいって
言われて」
「ドンくらい
仲良く成りたいの?」
相手の本意が分からないから
話題を変えようとしたら
今から行こうと言われた
この間の珈琲ショップに入り
他愛無い話をして
店を出て歩道を歩く
硝子張りの店内が見える所で
突然ツータンが立ち止まり
僕にとろける様なキスをした
スグに放れて当たりを見回すと
店主の彼が店の外迄出て来て居た
テーブルの上に
忘れて出てきた携帯を
持って 追いかけてくれていた
「携帯お忘れです」
「あぁ ありがとう」
ツータンは 振り向いて
携帯を受け取って 向き直る
「どこ見てんの?
よそ見してないで
embrace me」
(私を抱きしめて)
僕に両腕をひろげて
ツータンが言う
思わず笑みがこぼれた
僕の大好きなCMと
一緒なんだもん
観念してツータンにハグして
寄り添って その場を離れた