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俺は彼を愛してる

第14章 be agitated

「鈴夏 よく聞いて
頼みがある
レンの側に居てやってくれ
アイツはさっき
恋人の死の連絡を受けて
落ちてる
今はどぉしても
人の気配が必要だ
確か両親は日本に居なくて
他に頼るにも遠い親戚が
居るだけだったと思う
仕事柄こんな時
側に居る人間が
誰でも言い訳じゃないから
…だから
誰にでも頼める事じゃない
鈴夏 口固いだろ?」

「ええ」

「話を聞いてあげようなんて
無理しなくて良い
危ない事をしようとしたら
止めて
側を放れないで
任せる?」

「分かったわ」

事の重大さが
伝わったみたいだな

鈴夏が頼もしい顔に成った

「俺 ユウん家 泊まるから
なんかあったら電話して
兄貴にも
2人が俺の部屋に居るって
言っとく
…来て」

鈴夏を俺の部屋に招き入れた

「レン
この子 鈴夏っていって
ユウの友達
口固いから 安心して
後 携帯かして
マネージャーに事情話す」



レンは無反応なまま

さっき
俺に事情を話してくれた時も
出来の悪い昨文でも
読んでるみたいに
泣きもしないで
淡々と 空を掴むみたいに
話してた

ポケットから顔を出した携帯を
ゆっくり取っても
動かないで居た

現実逃避 真っ最中



わかるよ レン



店に降りて
兄貴に事情を話したら
テツの所に泊まってくれると言った

リビングに鈴夏を呼び出し
レンの携帯を預け
トイレと風呂の場所を教えて

着替えの部屋着を2着貸して
後を頼んだ









 

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