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俺は彼を愛してる

第3章 first impact

やっと
ピントが合わせられる様になって
彼を見つける事が出来た

嬉しかった

でも ホスト達に囲まれて
頬を赤らめている彼に
無性に腹が立った…

悲しかったのか?

よく分からない感情に支配され
どうしたら良いか
わからなくなった

店内の匂いで
気分が悪くなったのも手伝って
その場に居たくなくて

逃げ出した

やっぱり兄貴が追ってきた



高3の時の家出以来
不意に俺が姿を消すと
兄貴はいつも そうしてくれる

「会いたかったの
あの男じゃなくて
鈴夏ちゃんのほうだったのか?」

「違う」

「じゃあ 何が気に入らない?」

「なにかな… わかんねぇ」

「んじゃ わかるまで 側にいろ
着替えて店に戻って来い」



戻りたい
今すぐにでも

だって さっきまで
メチャクチャ会いたかった人だし

でも 気が重い

シャワーを浴びて
身支度をして 一階に行った

けど今度は

ドアを開けられずに
店のバックヤードに立ってた





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