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俺は彼を愛してる

第9章 rules

はっ! どうしよう
ツータンを怒らせちゃったわ

困っていたら

「ユウから俺に
キスしてくれたら許す」

「ここここぉ... ココで?」

「そぅ ココで」

キャー もぅツータンの意地悪!

皆酔ってるし
こうなったら 乙女は度胸!

覚悟を決めて口付けたら
間髪入れずに

「はい 花ちゃん ワンペナァ~」

「えぇ~?!
何でですか一鳳さん!?
相手の同意有ったのよぉ?
ツータンがしてってぇ~」

一鳳さんは
目を閉じて 口を尖らせ
人差し指をチッチッチッと
横に降りながら言う

「俺が 不快だから
ペナルティ1 決定」

「そんなぁ~ 酷いじゃなぁーい
テツさぁん」

テツさんに助けを求めたけど
案の定

「この店は カズが法律だ
諦めろ」

やはり お約そクール

カウンターの周りが
笑いに包まれる中

ツータンに肩を抱かれて
店を出ようと向きを変えると

一鳳さんに呼び止められた

「あぁ 花ちゃん コレ
ハッテン場用 粗品のゴム
持ってけ」

差し出した手の上に
ポンとおかれた
それをよく見たら

ツータンが持ち歩いている物と
同じマークが 入っていた

「コレ!?
〇に一(はじめ)かぁ
進入禁止の標識じゃ
無かっ たん だ
...あぁ~」

思わず 口が滑った
さっき 口付けだけで
ペナルティだったのに…

「あぁ 兄貴 コレいいわ
ちょっと小せぇから
んじゃ 行ってきます」

ニコニコしながら
そう言ったツータンに
連れられ店を出る

怖すぎて 振り向けないじゃない!




 

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