オキナグサ
第6章 違和感
先端に添えられるだけだった手は、いつの間にか俺のと聖くんのを合わせて擦り上げている
「も……っ、む、り……っぅあ」
「うん。俺も、そろそろ限界」
そう言った聖くんは俺の立てていた膝にキスをして
「これ、気持ちいいけどキス出来ないのは嫌だな」
と笑った
キス、したい
俺も
そう思った瞬間、我慢していたものが一気に込み上げてきて
「やっ……も、だめだ、イく……っ、イ、く……!!!」
「……っ」
下半身にぎゅう、と力が入って
俺は自分の腹の上に射精した
「あぁぁ……っ、く、ぅ…………っ」
聖くんに量が多いと言われた長い射精で、俺の身体はどろどろになっている
そこに、聖くんのものまで出されて
なんだ、これ
その光景の卑猥さに、俺の腰が疼いた
あぁ、くそ
どうして俺は恥ずかしがって、ローションもゴムも用意していなかったんだ
そしたら
もっと
「あぁ、動かないでよ朝陽さん。ベッド汚れちゃうから」
「聖くん……」
俺の身体をティッシュで拭きながら、聖くんが俺の方を見る
「ん、なに?」
「……次は、ちゃんとシたい」
羞恥心なんて、感じている暇もないぐらい
心の底から求めている