オキナグサ
第6章 違和感
しかしそれは、聖くんのすぐ後の言葉でまた解きほぐされる
「そんな特別なこと、こんな勢いでしたくないから。もっとぐずぐずに溶かしてから、どろどろにやりたい」
悪戯をする子供のように微笑んだ聖くんに、胸が締め付けられる
特別
特別、なのか
俺の身体を大切にしてくれるその気遣いに、喜びが湧き上がって満たされる
嬉しい
愛しい
その思いに応じて、身体はもっともっとと聖くんとの接触を求める
その疼きを抑えるように、聖くんが俺の太腿を撫でた
「だから今日は、これだけしよう」
「これ……って……!?」
膝を閉じるようにすると、俺の太腿の間からにゅる、と聖くんの屹立が顔を出した
これは
所謂スマタというやつでは……!?
「これ結構気持ちいいから、今日はこれで我慢ね」
「んっ……ふ、ふぁっ……」
そう言われて緩く腰を揺さぶられると、俺の裏筋を聖くんのものがゴリゴリと擦っていく
添えられた手はお互いの先端を刺激して
余すところなく快感を引き出される
「ぅ、あっ、あ……っくぅ、んん」
は、や……く
なって、きた
挿れられているわけでもないのに、俺の口からは揺らされるリズムに合わせて声が出る