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オキナグサ

第7章 取り付けとお泊り


「ふー……」


ぐったりと目の前の朝陽さんに寄りかかると、ゆったりと腰に回って来た腕が俺を支えるように引き寄せた

なんかその、男らしい仕草にドキッとした


試しに甘えるみたいにすり寄ってみる


「んー……」
「ん? ふふ、ふふふ……っ」


笑われた

笑わなくたっていいのに



不服だけど
何となく心地いいから離れたりはしない


暫くそのままでいいや


なんて、じっとしてたら


「寝た……?」


勘違いさせてしまった


寝てない
起きてるよ


そう言おうとしたんだけど

それより先に


「……っ」


え!?
うわ、うわうわ

すごい


俺今持ち上げられてる!?
朝陽さん結構力持ちなんだ
すごい……!!


「っん……」


やば

抜けた時声出ちゃった
バレた?


「……」


バレてない
よかった


どこ行くんだろ

ベッド?
あ、お風呂か

冷たいのは浴室の床と壁?


あ、服脱がされた


手つきからして何となくなんだけど、朝陽さん酔い覚めた?

朝陽さんの酔いが覚めるタイミングわかんないんだけど

でもなんか、動きがシャキシャキしてるような気がする

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