オキナグサ
第7章 取り付けとお泊り
覚めてるっぽいならいっか
まだ酔ってるなら身体洗うのぐらい自分でやるんだけど
任せとこう
「……頭……からだ?」
どっちから洗うか悩んでるのかな
っていうかやっぱり酔い覚めてないっぽいな
かわいい
酔ったままなら起きよう、なんてさっきまで考えてたくせに、結局この可愛いのを見ておきたくて寝たフリを続ける
悩んだ結果朝陽さんは俺の頭から洗うことにしたらしく、シャワーで顔にお湯がかからないように優しくすすがれる
それからシャンプーを泡立てる音の後頭をマッサージされるみたいに洗ってもらった
普通に気持ちいい
酔ってるとは思えない
動きだけは
だって朝陽さんさっきからずっとご機嫌に笑ってるんだもん
これは不自然でしょ
「ふふふっ……」
にこにこしながら俺の髪洗ってるのかな
見たいな
後でカメラ確認しよっと
再び優しく流されて、今度は身体
手で泡立たられたボディソープでペタペタ触るみたいに洗われる
首から胸、腕
腰やお腹
と順番に下がって来て
「……」
悩んでる
俺の大事なところを洗うか悩んでる
あ、一旦飛ばして脚洗った
それで、洗い終わったらまた止まった