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オキナグサ

第7章 取り付けとお泊り


流石に3回目だし
そこまで我慢出来ないよ


「……ふっ、うっ、く……」


横になったまま擦られてイく


すると満足そうに息を吐いた朝陽さんがシャワーで俺の身体を流した


寝たふりして全く協力しない俺の身体を壊れ物でも扱うみたいに優しく動かして
拭いて
服を着せて
ベッドまで運んだ


すごい体力
いや、筋力?


こんなにちゃんとお世話されちゃうとか意外だったな

今まではヤった後処理とかするのは自分でだったし
朝陽さんはイったら眠くなっちゃうタイプの人なんだと思ってた


寝っ転がって頭の下にタオルを敷かれたままドライヤーを当てられて
半分乾いたら体勢を変えてまた乾かして

殆ど乾いたらいなくなって、戻ってきて


「……ふぅ」


最終的に俺の横に収まった


あったかいな
朝陽さんに、抱き締められるの

腕枕も
人にして貰うのなんていつぶりだろう

下手したらネコの俺がしてたし


こんなに安心感があって
それなのにドキドキする

そんなもんだっけ


胸が苦しいのに眠くて
それも心地いいなんて


おかしいな


「おやすみ」


と囁かれても返せないから
そこで初めて寝たふりしてたことを後悔した

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