オキナグサ
第1章 ミホ
嫌そうに歪んだその顔も可愛いね
「ほっぺについたのは俺が舐めてあげる……ん、」
「……ふ、ぅ、ぁ……」
口の中結構敏感なのかな
気持ち良さそうでなにより
「はい、綺麗になった」
「……ん…………君の唾液でベタベタじゃないか」
そんな真っ赤な顔で顔顰められても、本当に嫌がってるようには見えないなぁ
「シャワー浴びる? それとも疲れたから寝る?」
「…………寝、る」
何その答え方
面白いな
「そ? じゃ、俺はシャワー浴びてくるから、おやすみ」
でもアサヒさん身体ベタベタしてそうだな
拭くだけ拭いてあげよっかな?
浴室へと向かう俺の腕が、パシ、と掴まれる
「君は……ミホ、さんは……どこで寝るんだ?」
何、その縋るような目
「普通にベッド? アサヒさんが嫌なら俺は別にソファで寝るけど」
「いや……っ、嫌じゃ、ない……ないから、その、ちゃんと、寝ろよ……?」
うん?
「うん。俺も眠いし」
「……」
「……?」
「……おやすみ……」
「おやすみ?」
話終わったら速攻ベッドに入ってるし
なんだったんだ一体
ま、いっか
シャワーシャワー