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オキナグサ

第4章 告白


思考をすぐにそっちに持って行くなよ


「違う」


1回ちゃんと会って話した方がいいのか

それとも俺に何か不満があって喧嘩になったりするのかな

それは面倒


「ねぇママ、俺からもその子探しに行った方がいいのかな」
「えー? いいわよ、そんな。恋人なわけじゃないんでしょう? それなのにそんなの図々しいわよ」
「そうだよ、ミホ。それに厄介ごとに巻き込まれるのも嫌だろ?」
「タカさん……」


さっき情報提供をしてくれた男はさっさと別の男の方に行ってしまったけど、この2人は優しいなぁ


「じゃあいっか。確かに巻き込まれるのは嫌だし……ーーー」
「あの! こちらにミホさんいらしてませんか!?」


俺の言葉を遮るように、勢いよく扉が開く


っあーーー……
タイミングも運も悪いなぁぁぁぁ……?


「…………」
「!」


タカさんが俺を隠そうとして影を作ってくれてる……!!!

俺この人なら抱いてもいいかも


恋人のように肩を抱かれて、引き寄せられるままに俺も精一杯身体を寄せた


「知らないわよ?」
「そんな……! でも今日このお店で見たって言っていた人が……」


誰だそんなこと言ったの

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