オキナグサ
第5章 お付き合い
あの後、アサヒさんとは条件を提示し合った
こういうところは大人だなって感じがするよね
「まず、連絡先を全て消すのは勘弁してくれ。仕事関係の人間がほとんどなんだ」
「友達は?」
「大学の友人は数名登録があるが、仕事でも関係してたりするんだ。不満なら、全員とミホさんを会わせよう」
その提案にはちょっとびっくりした
数が多いわけじゃないとは言っても、歳も違うしどういう知り合いかも言えない俺を全員と会わせるなんて
嘘でも言ってくれる人はいなかったから
「別に、会わなくてもいい」
「そうか。なら、何か不満が出たら言ってくれ」
なんでこんな
あっけらかんとしてるんだろ
一旦決めちゃったら振り切れちゃう人なのかな
それにしても、スパッと割り切りすぎでしょ
「それから、盗聴……というと犯罪くさいな。会話の録音についても、仕事の内容を外部の人間に聞かせる訳にはいかないんだが……」
「家は?」
「家? 家だけでいいならどこにでもつけてくれて構わない」
いいのか
肩透かしを食らったってぐらいなんか力が抜けるな
「それと、なんだったか。GPSと、スマートフォンのアプリ?」