オキナグサ
第5章 お付き合い
最早俺のストーキングに積極的ですらあるんだけど
いいのか、本当にこんなんで
「アプリはこれと、これ」
盗難防止用に作られたアプリと、浮気防止用に冗談で作られたアプリ
2つを指定する
「よし、これでダウンロードできたな。ここからの操作はわからないから、やってくれ」
「……うん」
俺のスマホに入れた同じアプリと連動させて、準備は完了
「出来たよ」
「ありがとう」
いや、やっぱりおかしいよね
「ねぇ、本当にいいの? なんでそんな何の抵抗もなく俺の条件飲んでいってるの」
絶対後悔するって
さっきまであんなにオドオドしてた癖に
「なんで、なんて特に理由はない。付き合うならお互いのいいようにするべきだ。そうだろう?」
「……意味、わかんない」
とりあえず言えるのは
「今のところ俺の条件しか飲んでもらってないけど」
確かに、じゃないよ
本当は付き合うの意味もわからないとかじゃないよね?
非常に不安なんだけど
「じゃあ、これとこれの使い方、俺にも教えて欲しい」
「え……」
これって、さっき入れた
相手の居場所とスマホで何したか見れるやつ