完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第4章 丸井さんの話し
何度かプライベートで食事をしたある日…
ホテルのスイートに誘われた…
“結婚前提”と、言うくらいだから…
体の相性を確かめるにはいい機会だった…
しかし、何だか――――…私の奥底に元カがこびりついていて…
関係を進めるのが怖かった
でも――――…彼のエスコートは紳士的で優しく安心が出来た
元カレの自分勝手な前技しか知らなかった私は…
彼の、私を愛していると聞こえる愛撫に、女である幸せを知った
私は、元カレの存在を忘れ愛に溺れる事が出来た――――…
「香織さん――――…愛しています…」
「///私も――――…清水さん…」
「“清水”だなんて…他人行儀ですよ…」
「///鉄也…さん」
私はその日の――――…彼の腕のなかでゆっくり眠った…