完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第4章 丸井さんの話し
しかし――――…焦げ付き…私にベッタリとこびりついていた元カレの執着は…
私の昔の錆と共に姿を表した――――…
多分…私から盗んだお金が底をついたのだろう――――…
数か月無音だったスマホが…鈍く鳴り出した…
私と連絡を取りたいと…元カレが動き出したのだろうと…軽く考えていた
だが、着信を許否し続けた結果――――…
脅迫まがいな…リベンジポルノが始まったのだ…
鉄也さんとの婚約も順調に進んでいた矢先の…
昔の錆――――…
後悔…
まだ――――…大学時代の…
恋愛にバカになっていた時代の
性に…バカだった頃の…
ハメ撮り動画や写真の…一部…
目の前が真っ暗になった…