完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第4章 丸井さんの話し
元カレは欠点の塊だったから――――…
自分には男を見る目が無いとばかり思っていた…
でも、彼の笑顔と優しさに…
自分は大丈夫――――…と、男運の無さを否定できた
「ありがとう、鉄也さん――――…」
それを考えると…やっぱりリベンジポルノの件は言い難い…
「香織――――…話があったんじゃ無いのかい?」
ビクッと体が震えた――――…
流石…会社のトップを行く人間は眼力が違う…
「――――…え、えぇ…ここじゃ…」
「なら、部屋を取ろう――――…二人っきりなら…香織も安心だろ?」
私は首肯く事しか出来なかった