完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第6章 完璧なご褒美に憂鬱なお仕置
「神谷さん、ここのスケジュール…変更になりませんか?」
「…特に問題は無いかと思われます」
来週のスケジュールを室長の実周さんに見せて役員との打ち合わせに会わせる
曽根が予定をいれていた曜日の夜に役員との打ち合わせになった…
曽根に断りもなく変更に同意したが――――…やったく問題は無い…
その日は…
私と晩御飯を食べる――――…だけのために開けていたスケジュールだからだ…
「特に…問題なければいいんですが…社長に聞かなくて大丈夫ですか?
大事な用事でも入っていたのでは?」
実周室長は私の様子を伺いながらスケジュールを気にする…
「まっっっっったく!問題ありません!」
「あ…そうなの?じゃぁ……その日は、役員会議…って事で…お伝えください」
「かしこまりました」