完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第9章 実周室長と財前さんの話し!
あの時の彼女との口喧嘩は…その事が原因だったのではないだろうか?
と――――…思ったが…
財前は…そんな事をする男だろか…
「――――…一応…フラれた報告はするか…」
俺は財前を飲みに誘った――――…
案の定…
「訳の変わらない誘いかたですね…フラれたから…飲みに付き合えと?
――――…お人好しが服を来て歩いているような卓郎の情けない顔を見ながら飲むなんて…お酒が不味くなりそうですね」
「そう言うなよ…なんかさ、お前には御礼を言わなきゃならない気がするんだよ…」
「――――は?」
“は?”――――…だよな…俺もそう思う…
だが、財前はその日俺と酒を飲んだ――――…