完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第9章 実周室長と財前さんの話し!
そして――――…
俺はその時…
財前の意味のわからない行動で
動揺し――――…
その行動の意味を考え――――…
答えを出せないまま――――――――…
ただ…ただ…
財前の胸元を強く――――…掴むことしか…出来なかった
――――…その日から…
俺は財前を強く意識したのは…確かだった
しかし…
財前は俺の前から…いなくなった…
執事の勉強をするとかで――――…海外に突然飛び立った
卒業間近だった財前に周の人間は呆れていたが…
俺は…
財前から何も知らされず――――…何もの告げられず…
ただ一人…
あの時の…答えが出せないまま…
卒業し――――…就職し…
ここまで来てしまった…