完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い
「“ね?”じゃねーよ……」
私は、ハッと口を押さえた!
隣では会食中――――襖の隣では、社の人間がわんさか居る!
「(ちょっと!!何を考えているのよ!)」
なるべく小声で曽根を注意すると、その前のジャブが効いているのか…
うっとり私を見つめ…肩を震わせて…内股を擦り会わせている
「(ライカ――――…春日さんとの関係は…いい方向に向かいそうじゃない?社長より会長の方が上なんたから…君に劣等感をもつ理由も無くなったね!ね?)」
「(ね?じゃないですよ!私と春日さんをチェンジすればいい話じゃないんですか?!)」
誉めてモードの曽根にあきれつつ自分が曽根から離れるのだと思っていた私はその事を話す!
「(は?春日さんと…ライカをチェンジ…?そんな事…私がするわけないでしょ?
ライカは、私の運命の人だよ?変えるわけない)」