完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第3章 完璧な仕事と憂鬱なプライベート
が――――…曽根は基本…出来る男らしく
気合いを入れ直すと…さっきまでのフニャフニャしていた顔がシュッと整い…仕事モードに入るのか…あっという間に細かい決算書を全て片付けた――――…
「出来るなら最初から真面目にやってください!」
私が怒ると曽根はフニャと笑い胸元からボールペンをとり出し…「///ん♪」と、ご褒美を要求してくる…
私は…そんな趣味無いのに――――…
差し出されたボールペンを受け取ってしまう…
「///ライカ…さっきの――――…もう1回…ちょうだい?」
さっきの…って…
私は手のひらをアピールしている曽根に対して大きくため息をつく
ご褒美じゃ無いって言ったのに――――…
しかし、目を輝かせる曽根に…何故か逆らえない私は…
ボールペンを握り…綺麗な手のひらに真っ直ぐに突き刺す!