完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第2章 完璧な別れと憂鬱な出会い
彼とは秘書課の同僚と行った飲み会で知り合った…
わが社の警備部門の社員らしく、たくましい体をしていた
ガッチリとした厚い胸板…服の上からでも分かるバランスの取れた体格…
その日から、何度かご飯やお酒を飲むようになり…
私たちは付き合った――――…
収入はもちろん私の方が上だし…学歴も…しかも、身長まで私が高かった
それでも…「好きです、付き合ってください!」と、告白されたときは、お姫様になった気がした
私は、頑張った――――…彼が私に引け目を感じていると分かっていても…
「好きです!付き合ってください!」と、言ってくれたあの日が消えないように…