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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第13章 パインと尊。似た者の匂い。

来栖尊【クルス□タケル】25歳。
彼もまた
都会で出逢いことをしたい!
と漠然とした夢だけを持って
都会に出てきた男だった…

いやそれは違う…

彼はそういう動機を言い訳として作って
田舎から逃げるように
都会に出てきた男だった。

尊は
田舎まででは裕福な家庭に生れた

尊は両親が大好きだった
『尊。ほら夕焼けって綺麗だろ?夕焼けはね、その日1日を頑張った人には、宝石みたいにキラキラして見えるんだぞ。』
父はいつもそう尊に言っていた
『尊。ママはね、夕焼けが大好きよ。だって夕焼けの時間には、パパも尊もおうちに帰ってくるから。』
母はいつもそう言ってニコニコしていた。

しかし
彼が高校に入った年…
父が事業に失敗して
多額の負債を抱えた
幸いにもその負債はすぐに返済がでした…
父が交通事故で他界したからだ…
その保険金かが残された母子を借金から救った

だが…
それまでの豊かな生活が身体に染み込んだ母は
壊れた……。

尊の母は父と若くして結婚し
社会経験がなかったため
働くことが出来ないお嬢様だったのだ…

みるみる家計は火の車になる…
尊はそう思っていたが
不思議にそうはならなかった…

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