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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第14章 優。マコだった母と向き合う。

未唯は
『でもね…。もうちょうど5年くらい前かな?真由子さんが優くんのママになってくれた頃には、私のパンケーキを食べなくなっちゃったの…』

『えっ…?そうなんですか?スミマセン…。』
そう優が答えると
未唯は
『ううん。きっと優くんは新しいお母さん…真由子さんに悪いって思ったんだろうね。だって、あの頃の優くんは、優しくて、でも、ダメなことはダメって叱ってくれる万由子さんを本当のお母さんだ!って心のそこから思っていたんだもん。見てればわかったよ。』
そう優しく微笑みながら
優に語りかけた。

『ねっ。人って、きっと巡り会うして巡りあった人どうしが家族になってくと思うの…。 巡り会う以前の過去は消えないけど、あの頃の真由子さんと優くんは、一生懸命に本物の親子…あ、翔太さんを入れたら、一生懸命に本物の家族になろうとしていたんだよね。私たちから見ても、それはとても幸せそうに映っていたもの…。』

『……………。』

じっと未唯の話に耳を傾ける優に

『多分… …その朝倉マコは真由子さんだよ。あ…多分じゃなくて、間違いないかな?デモサ! …そんなことどうでもいいじゃない?優くんと真由子さんが親子になれた奇跡の方が私から見たら奇跡だよ。まだ幼かった優くんに、15歳しか年が違わないのに真由子さんは、自分のこと後回しにして、たくさんの愛を注いでくれたから… …優くんは、こうして素敵な男の子になってきたんじゃない? …ねっ?きっと真由子さんも、今、自分の重い過去と戦って、それを誰にも話せずに戦ってるよ…  ……助けてあげなくちゃダメなんじゃない? 男の子としてさ…。』

優の瞳に涙が光った…

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