『AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。』第15章「翔太と優。真由子を守る。」　135ページ

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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第15章翔太と優。真由子を守る。

五郎のうしろから…

『俺からも頼みます。息子から連絡もらいました。こいつの夫です。』
翔太の声が聞こえた。

五郎は
『八重樫です。奥さまとは昔…』

『はい…。俺は料理しかできない不器用なやつで、怖がりで、真由子の昔を本人がちゃんと言いたがっていて、背負ってる荷物を軽くしたいのわかりながらも…　…聞くのが怖かった…。そして、真由子もすべてを話したら、もうここにはいなくなるんじゃないかと…。それも怖かった。　こいつ、いい声で｢いらっしゃいませ～！｣って言うんですよ。その声が、俺と息子を寂しさから救ってくれたんです。俺らの命の恩人なんです。助けてください！』
五朗に向かい
武骨に…しかし
すべてを受け止めて
真由子を守ろうとする強い絆が伝わってきた。

『心配しないでください！俺がマコっち…いえ、奥さんの都会での人生を最初に躓かせました…。償おうにも償いきれません。でも、昔…まだ、こんな幸せに巡り会える前のマコっち…奥さんとの約束だけは果たさせてください。』

『母さ～ん！腹へった！　よし！ここで、誓いの声出しをして、それが終わったら、夕飯作ってよ早く！』
と優がおどけて
真由子と五朗と翔太を急かせた。

『幸せ守るゾッ！オー！！！』

いつもより綺麗な夕焼けが
高梨家を照らしていた。