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…………
五郎は…

しばらく真由子を見つめてから

『そっか…　ゴメンなマユっち。ほら…あの時約束したからさ…　…うん。心配無用だよ！マユっちの心配してることは、俺で何とかするからさ。マユっちは、今のままで何食わぬ顔で、いいお母さん、いい奥さんでいなよ。』
五郎は
無精髭をなぞりながら
真由子に微笑んで
背中を向けようとした…。

とその時！


『母さ～ん！腹へった～。…あ！お客さん？　はじめまして。僕は息子の優(ﾏｻﾙ)っていいます。　…ごめんなさい！あそこの電柱の影で立ち聞きするつもりなかったけど…聞いちゃってました…　…雰囲気でどんなことなのか…　…母さん　ゴメンな…俺、なんとなく分かったんだよ…。　……お願いします！真由子さんは俺の大事なお母さんなんです！助けてください。俺は2回も母親をなくしたくないんです！』

優は真由子と五郎を交互に見つめて
頭を下げた。

真由子は
長い間背負っていた荷物が
軽くなるのを感じた…！

五郎は
その光景に思わずもらい泣きしそうになった。
マコっち…
真由子の今の幸せが伝わってくるようで
どういう表情を指していいか
迷った…。