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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第22章 美紀。あの日の回想…。

『あれが最期の会話だったのかな…。』


美紀は控え室の窓を閉めて
カーテンも降ろした。


『浩は…やっぱり私が結婚したこと…怒ってんだね…。』
そうため息混じりに囁いて
美紀は決意をした。

だけど!
自分の夢を諦めた理由を他人のせいにして
一人で屈折して
闇をたくさん抱えて生きてて
浩…楽しい?

私…
浩をもとの浩に戻さないと…

あの頃
夢を語った仲間だった一人として…。


美紀は
撮影所の外に出た。

すでに
クルマが止まっていた。


ガチャリ…
クルマのドアが開く。

『はじめまして。黒光さん…いえ、黒川さんから連絡を受けてお迎えに来ました。私は八重樫五郎と言います。』

『はじめまして…急ぎましょ!』
美紀は
クルマの助手席に乗り込んだ…。

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