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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第25章 2台のクルマ。五郎と美紀、尊と広臣…

『あなたが八重樫五郎さんね。学さんから話は聞いていたわ…。』


学さんと言われても
最初
五郎は誰のことかと思った。


『あ…学さんって、そちらの世界の黒光さんのことよ。 学さんも、昔から想像したら思いがけないところで活躍しちゃったからね…。』

美紀…
雲母坂未唯を乗せたクルマは
温泉宿へ向かう峠道へとさしかかっていた。


『あの… 美紀さんはどうして、パイン鈴村のことを知ってるんですか?』

そんな五郎の問いかけに
美紀は
昔、少なからず
パイン鈴村こと鈴村五郎に
魅力を感じていたこと…
でも
夢を諦めて平穏な暮らしを望む
浩に失望した自分がいたこと…
そして
別れを告げたこと…。

そののち美紀は
今の夫である
歯科医の男性とめぐりあり
結婚に至ったこと…
仕事でも順調…
歯科医の夫との裕福な暮し…

それが
鈴面の目には
夢を語っていながら
結局は金…豊かさ…を選択して
私が去っていったと思い込んでいたであろうこと

そんなことを話した。



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