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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第25章 2台のクルマ。五郎と美紀、尊と広臣…

『あの人は、多分、私が結婚したあとも女優を続けるって思っていたんだろうなぁ…。なのに私はしばらく出産と育児に専念して女優を休んでいた…。 それが、鈴村には、結局はお金がすべてっていう歪んだ価値観を持たせてしまったのね…。』

五郎は
そんな美紀に

『時が流れたら、みんな変わっていくもんですよ…。特に女の人はそうじゃないんですか?』
そう答えながら
ハンドルを巧みに操って
峠道を走り抜けた…。


女は夢を見続ける
娘の時から恋をして
結婚して
出産して育児をして…

その人生のステージでイチバン大切なものは
目まぐるしく変わるものなのだ…


それでも
変わらないもの…
変わっちゃいけないものは…

夢を諦めた理由を
他人のせいにしないこと…!!

『私…昔の仲間として、多分、あの人の暴走を止めるのは私しかいない気がしてね…。』

流れる窓の外の景色を眺めながら
そう呟く早乙女美紀は…
大女優として
その座をつかんだ
雲母坂未唯としてのオーラが漂っていた。

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